マガジンのカバー画像

東京ネームタンク便り

14
東京ネームタンクからたまにお届けするメッセージです。
運営しているクリエイター

#エンタメ

漫画の描き方|ネームの苦手を乗り越える方法

漫画の描き方|ネームの苦手を乗り越える方法

ネームがうまくいく人と、いかない人の違いは何か。
その一つに「感情」を捉えられているかどうか、というのがあります。

こんにちは、東京ネームタンクのごとうです。東京ネームタンクではネームに悩む人を一人でも少なくするために、様々なイベントや講義、研究会を行っています。今日も一緒に学んでいきましょう!

ストーリーは「できごと」と「感情」の連続漫画は…いえ、人間の営みというのは全て、「できごと」と「感

もっとみる
映画『鬼滅の刃』 完全分析|大ヒットの本当の理由はストーリーにある(ネタバレあり)

映画『鬼滅の刃』 完全分析|大ヒットの本当の理由はストーリーにある(ネタバレあり)

劇場版『鬼滅の刃』無限列車編
なぜここまで大ヒットに繋がったのか。どの記事よりも納得できる解説を目指します。

こんにちは、東京ネームタンクのごとうです!
ついに観に行ってきました、東宝シネマズ。僕が観に行った時点で興行収入は100億円を突破。週末では150億円を超えたそうです。

なぜここまでウケたのか、映画を観て疑問に思う人も多いと聞きます。話題になったから話題になるのだ、と偶然論を唱える人も

もっとみる
漫画業界で静かに進む、編集者が口に出さない大変革。

漫画業界で静かに進む、編集者が口に出さない大変革。

こんにちは、東京ネームタンクのごとうです。
東京ネームタンクはこの2020年10月で最初の講義から5年が経ちます。この5年間は漫画を取り巻く世界に注目し続けてきました。

この2020年10月というタイミング。コロナの蔓延から半年。

今漫画業界は大きく変わる転換点だと感じます。それも静かに…音を立てずに。なぜ大きな音がしないのかって、それはきっと編集者さんの周囲に大人の事情がたくさんあって、表立

もっとみる
アクタージュに罪はあるか。最終回掲載と連載終了を考える。

アクタージュに罪はあるか。最終回掲載と連載終了を考える。

こんにちは東京ネームタンクのごとうです。東京ネームタンクは漫画のストーリー専門の組織、一人一人に代表作を作ってもらうべく日々活動をしています。つまり毎日がみんなの創作全肯定の日々です。

そこに来て『アクタージュ』原作者のマツキタツヤ先生の逮捕報道と連載打ち切りのニュース。全ての創作作品を肯定したい気持ちと、それでいいのか?という気持ちがぶつかり合って、ここ数日モヤモヤしたものを処理しきれていませ

もっとみる
漫画の描き方|ストーリー漫画が描けない人の、シンプルな理由

漫画の描き方|ストーリー漫画が描けない人の、シンプルな理由

マンガが描けない…という人、なぜ描けないのか、もっともシンプルなただひとつの理由があります。

それは「絵が見えてない」からです。

頭の中にキャラクターの言動がありありと思い描けていたならば、あとはそれを写しとるだけ。ストーリーがはっきり想像できているなら、あとはなんとか紙の上に再現するのみですよね。

「絵が見えない」原因は二つしかしなかなかその「絵」は見えてきません。その原因の一つが、ストー

もっとみる
最終回『鬼滅の刃』がいかに漫画世界を変えたのか賞賛する記事(ネタバレなし)

最終回『鬼滅の刃』がいかに漫画世界を変えたのか賞賛する記事(ネタバレなし)

終わった…
最高の最終話だったのではないでしょうか!
本当に稀代の名作となった『鬼滅の刃』

漫画家でもなく編集者でもなく読者でもない、商業漫画の世界に対しフラットな立場から、いかに『鬼滅の刃』が漫画世界を変えたのか、最終回の2020年5月の空気を忘れないうちに書き留めておきたいと思います。

ネタバレはありませんので安心して読んでくださいね。

読者に漫画の読み方を教えてくれた
漫画でもアニメで

もっとみる
「ジャンプの漫画学校」50人の選考に受かるには

「ジャンプの漫画学校」50人の選考に受かるには

こんにちは!東京ネームタンクという漫画ストーリーを専門とする教室と研究室の代表のごとうです。

少年ジャンプの編集部が漫画の学校を始めるというニュースがありましたね!

これまで編集部が開催する学校はそれほど多くなかったと思います。ここまで大規模なものはほとんど初めてでは。

しかし定員が50名!この50人の狭き門、普通に考えてただ応募して受かるものでもないと思います。応募課題で選考するとあります

もっとみる
そうか漫画の打ち合わせは会社の報連相だったのか

そうか漫画の打ち合わせは会社の報連相だったのか

こんにちは、東京ネームタンクのごとうです。
先日金曜日の夜は毎月開催している「少女まんが勉強会」の日でした。大ヒット少女漫画を多数手掛ける編集者のしーげるさんをお招きして、少女漫画家、志望者からさまざまな質問や悩みに答えています。

その中で最後に取り上げた悩み、「コンペに落ちた作品に対しての編集者の言い分がなにかズレている気がする」ということ。

漫画を雑誌に載せるにあたっては編集部ごとにいろい

もっとみる