漫画の描き方|ネームの苦手を乗り越える方法
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漫画の描き方|ネームの苦手を乗り越える方法

ネームがうまくいく人と、いかない人の違いは何か。
その一つに「感情」を捉えられているかどうか、というのがあります。

こんにちは、東京ネームタンクのごとうです。東京ネームタンクではネームに悩む人を一人でも少なくするために、様々なイベントや講義、研究会を行っています。今日も一緒に学んでいきましょう!

ストーリーは「できごと」と「感情」の連続

漫画は…いえ、人間の営みというのは全て、「できごと」と「感情」の連続です。

「冬になって気温が下がった」(できごと)

「寒い」(感情)

「こたつを出した」(できごと)

「たまらん」(感情)

何もないのに感情だけ先にやってきません。からなず何か、感情を生むトリガーがあります。

そして漫画もよく観察すると、「できごと」と「感情」が描かれています。

・揃うと願いが叶う七つの石が世界に飛び散った
・ゴールドロジャーが世界のどこかに秘宝を隠した
・家族が殺され妹が鬼になった

これは全て「できごと」ですね。
状況、事実と言ってもいいかもしれません。

・パンティ欲しい
・海賊王になりたい
・頑張れ炭治郎頑張れ!!俺は今までよくやってきた!!俺はできるやつだ!!そして今日も!!これからも!!折れていても!!俺が挫けることは絶対に無い!!

ここにあるのは「感情」です。
想いや願い、と言った人間の心です。

まずは「できごと」と「感情」を分けられるようになる

慣れないとこの二つの区別がつきにくいですよね。

例えば「キャラクターAが笑顔である」というのは、「できごと」なのか「感情」なのか。

これは、読者に何が伝わって来ているかで見分けて欲しいです。

漫画はストーリーを読者に伝えるものです。読者は一コマずつ読み進めながら、「状況、できごと」と「感情」を受け取ります。

ああ、こういう状況になってるんだな

そしてこういう想いになってるんだな

読者として読み進めた時に、そのコマから理解したことが、状況が分かる「できごと」なのか、キャラクターの想いや願いなどの「感情」なのか、が見分けるポイントです。

実写映画は「できごと」の連続で「感情」を想像させるような伝え方が多いのですが、漫画の場合はコマごとによりしっかりと「感情」を伝えます。これが「漫画」という表現の一つの特徴です。

初心者や志望者は「できごと」ばかりに気を取られる

「できごと」の方がショッキングだったり期待感があったり、こんなできごとを描いたら読者がびっくりしたりワクワクしたりするんじゃないかと、まだ漫画に慣れてないうちは思いがちです。

しかし実は、読者が心動かされるのは「感情」が伝わってきた時です。

「感情」にいかに気をつけて、丁寧に、時には大胆に描くか。そこにちゃんと意識を持っていけるか。

先月開催した「漫画力UPワークショップ」というイベントでは、いつもより課題に苦労した人も多く感じました。それは自分の作風の中であまり描いたことのない「狂気」という感情を含んだ課題ということが要因だったと思います。

「漫画力UPワークショップ」では昔話やおとぎ話をアレンジして一日で8Pのネームに取り組むワークショップです。先月は「ヘンゼルとグレーテル」でした。

こんな風にアレンジした課題に挑戦しました。

1. 深い森の奥をさまよう兄妹
2. 人気スイーツ店「お菓子の家」に長蛇の列が!
3. パティシエが今日までの限定スイーツを紹介。
4. 妹「食べ…たい…!」
5. お兄ちゃん最後の限定スイーツ食べちゃう
6. 妹パティシエを店に閉じ込める
7. 炎に包まれるお菓子の家
8. 妹のいい感情

狂気をどう表現しますか?

限定スイーツが食べれなくてお店を燃やしてしまうグレーテル。怒りがお兄ちゃんに向かないのがヤンデレみを感じますね。

難しい…と思ってしまう前に、まず、「感情」を描くことは楽しいこと、と知って欲しいです。キャラクターの想いを存分に読者に伝えられるように工夫することは、それを意識的にできるようになるととても楽しいことです。

楽器を演奏するとか、車やバイクに乗るのと似た面白さかもしれません。何かを自在に操って、思い通りに動かすというのは、とてもエキサイティングです。

慣れてない感情は、まず慣れることが大事。
長いストーリーになるほどに、より多彩で深い、人間の感情が出てきます。
バトル漫画だからといって、ずっと怒ってばかりという訳にはいきません。

自分の中に「感情表現のストック」を作ること。たくさんの感情の表現を知っているほど、苦手意識は減り、楽しくなると思います。

みんなの課題から感情表現をインプットする

そういう意図のもと、みんなが取り組んだ課題を読んでみて欲しいです。

「漫画力UPワークショップ」では、同じストーリーから参加者みんなの全く違った表現が出てきます。表現のストックがまだ少ない人こそ、得るものがいっぱい、宝の山です!

Twitterに上げてくれた課題の一部を紹介しますね。

「おい、ふざけるなよ BBA…!!」

敵を明確にすることで妹の狂気をうまく馴染ませてますね!

感情を失っていたグレーテルの話にアレンジ

ギャグも感情を揺さぶられるから面白い!

ごとうもみなさんと一緒に参加しています!
作例を載せておきますね!

ヘンゼルとグレーテル P1

ヘンゼルとグレーテル P2

ヘンゼルとグレーテル P3

ヘンゼルとグレーテル P4

苦手な感情、描けない感情をなくすこと

「感情」を伝えるという、漫画の伝え方の形にまず慣れることが大事だと思います。その上で「感情表現を楽しむ」こと。

自分自身の漫画が「できごと」しか描かれていない状況や、「できごと」と「感情」がごちゃ混ぜになってないか、チェックしてみてください。

改めて月一回開催の「漫画力UPワークショップ」もオススメです。
こちらは4Pごとに何が必要か、漫画の最小単位の基礎を学んだ上で、「できごと」と「感情」をしっかり切り分け、ガイドがある状況で描き進めます。

リピート参加も好評です。月一本ネームができ上がっていくというのは精神衛生的にも良いですよ!もちろんでき上がった作品は自分の好きなように利用してください。作品集作るのもありかも!

今週末日曜日にも開催ですので、ぜひお気軽に参加してくださいね!

ご感想嬉しいです!

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